試験項目(ADULT DEVELOPMENT)
PTRの認定を得るためには、PTRの認定試験の5つの部門全てに合格しなければなりません。総合評価は、5つの試験の中で最も低い評価を基準になされます。つまり、もし4つの部門でプロフェッショナルの評価を得ても、1つの部門の評価がインストラクターであった場合は、総合評価はインストラクターとなります。試験で得られる最高の資格はプロフェッショナルで、次いで、インストラクター、アソシエイト・インストラクターの順となります。
直近の試験日から60日を経過すれば、全ての部門、或いは、いずれかの部門の再受験が可能となります。その際には、再受験費用が必要となります。再受験を希望する部門以外の評価は、それまでの評価が維持されます。再受験した結果、以前よりも悪い評価が出た場合は、従前の評価が有効となります。
5つの部門は、ドリル、ストローク分析、スキル、指導、筆記で構成されます。概要を以下に記します。
ドリル・テスト
マニュアルに記載されている3種類のドリルの何れかをこなすことが求められます。評価の基準は次の通りです。
・常に安全への配慮を怠らずにドリルの進行ができているか?
・生徒のレベルや、ドリルの目的に合わせたスピードや配球の調整ができているか?
・ゆっくりしたシングルリズムでの球出し、速めのダブルリズムでの球出し、そして、ボールを続けるライブボールでのドリルができるか?
・適切な声量やトーンで個々にあわせた建設的なコメントができるか?
・.球出しの時のたつ場所や、ボールかごの場所は適切であるか? 等々
ストローク分析テスト
テスターが、サーブ、フォアハンドグラウンドストローク、バックハンドグラウンドストロークについて、それぞれ3つの問題点を提示します。
1つの問題点を数回繰り返しますので、それぞれのどこに問題があり、どのような改善法を用いるかを端的に記載してください。
問題点とその対処法はマニュアルに記載されています。認定ワークショップでは、テスターが記載されていない例を示すこともあります。
スキルテスト
テニスにおける全てのストロークのデモンストレーションが求められます。球出しのボールを打ったり、ラリーをする中で判定されます。打球のコントロールや正確さ、深さ、スピンについても判定されますが、スタンダードメソッドに準拠した打球の方法がなされているかどうかについてより評価の重きが置かれます。講習中のテスターのデモンストレーションに注目してください。
指導法テスト
サーブ、フォアハンドグラウンドストローク、バックハンドグラウンドストロークの何れかのテーマで、25〜30分のグループレッスンを行ってもらいます。3人から4人の生徒に対して指導をする中で、テスターはあなたのパーソナリティーやスタイルを評価します。手順は講習で示された方法に沿ったものでなければなりません。
筆記テスト
筆記テストでは、レッスンの構成やスペシャルティーショットの指導手順について質問されます。また、ゲームの基礎知識や、ストロークとグリップの関係、組織、ルール、スコアリング戦術や戦略についての理解度もテストされます。
テストは100問で100点満点です。択一方式とマッチング方式、そして、順序を正しく並べる設問方式がとられています。設問範囲の構成は次の通りです。
- ストローク分析
- 一般的なテニスの知識
- ルールと基本的戦術
- スタンダードメソッドの指導法
- 段階的指導
- テニス用語とグリップ
PTRの認定試験は、標準化されたテストで基本的な指導スタイルを評価します。テスターがまとめた結果を本部に報告し、そこで平等で公正な試験がなされたかを確認した上で再評価がなされます。